Funco (WEWANTULTRA)'s Special Interview
その存在を知ってから、新作が出るたびに必ずGetしていた”ULTRA“。現在は主に、1人のGraffiti Writerをピックして、zineとマーチャンダイズのセットを販売している、”WEWANTULTRA“という名前のONLINE STOREなんですが、これが本当に最高なんです。リリースを見ていると、どうやらParisを拠点にしているGraffiti Writerであり、Ultra BoyzやGrimTeamに所属するFUNCOが運営しているっぽいなというのは掴めたけど、ゲスト的に参加するアーティストもDemskyやJABAなどのUltra Boyzの面々や、SEONE & STAZEというParisの激熱bomberなど、本当に良いメンツで、良い内容。
で、良いな〜と思いながら、DMのやり取りをするようになったら、話がとんとん拍子で進み、stacksとWEWANTULTRAで一緒にzineとマーチャンダイズを作ることに!featureするのは、勿論”ULTRA“の主催者のFUNCO aka Func88。
ということで、彼がどんな人物なのかを紹介する為に、ちょっとしたInterviewをお届け致します。
― 先ずは自己紹介をお願いします。
Funco:やあ、Funcoっていうニックネームでやってるよ。フランスのパリ出身で、Graffitiに関連したペインティングやグラフィックをやっているよ。
― いつ、どんな風にGraffitiと出会ったんですか?
Funco:1988年に、第一世代の人たちがスプレーで描いたタグやピースを初めて見た時から、このGraffitiカルチャーに夢中になったんだ。そこから、興味のポイントが変わってはいるけど、ずっとペイントを止めてないよ。

― Graffitiに関する最初の思い出は?
Funco:自由、子供の頃の記憶、友情、下手くそな自分。そんな感じかな。けど、そんなことを気にせずにとても楽しんだよ。
― あなたの現在のスタイルは本当にオリジナルですよね。どうやってスタイルを確立したんですか?
Funco:ありがとう。そう言って貰えてとても嬉しいよ。
今日の自分が描いているスタイルは、この30年以上描き続けてきたことと、スタイルを追求し続けた結果だと思う。実際のところ、何か特定のスタイルを追い求め続けていた訳じゃないし、ただ進化するにつれてスタイルからスタイルへとたどり着いているっていう感じなんだ。自分でもそこをコントロールし切れてないくらいさ。
スタイルの探求は、情熱がそこにある限り終わりが無いと思う。個人的には、自分のスタイルは9ヶ月くらい前から、より一層定まってきたような感じがする。今まで描いてきたものと比べても、最近のペイントは凄いしっくり来るんだよね。また進化しようとしているところなのかもしれないな。そう願ってるよ。



― Funcoが所属しているクルー、UltraBoyzと”ULTRA”、”WEWANTULTRA”の関係について教えて貰えますか?
Funco:そもそもは00年代前半に、僕たちのクルーであるUltraBoyzの為のマーチャンダイズを作るところから始まったんだ。それをずっと続けていて、たくさんのグラフィックTシャツやプリントをリリースしたよ。
“ULTRA”と “WEWANTULTRA” をスタートすることに決めたのは数年前だね。自分の個人的なプロジェクトで、他のUBのメンバーは運営にはタッチしていない。UBのメンバーは皆それぞれ異なる考えがあるからね。
このプロジェクトは、僕が一緒に仕事をしたいと心から思える人と一緒にとてもリミテッドなアイテムを、コラボレーションのような形で制作しているので、ある意味では、ただUltraBoyzのクルーと一緒に何かやるということよりも、よりオープンなプロジェクトと言えるかもしれない。
僕としては、”ULTRA”は単にグラフィックをプリントして売るっていうよりか、グラフィックをシェアしているっていう感覚なんだ。
関わってくれたアーティストと共に、最終のグラフィックを製作するので、本当の意味でのコラボレーション的なものだと思うよ。
プリンティングに関しては近しい友達のWildbarzにお願いしているけど、それ以外の工程は最初から完成まで携わるんだ。
勿論、今でもUBの奴らとも、機会があれば一緒に何かすることはあるよ。


― GrimTeamのことを教えてもらえますか? 正直に言うと、僕はMobb DeepなどのNYのQueensのHip HopからGrimTeamのことを知ったので、GrimTeamが元々はパリのGraffitiのクルーだって知ったとき、とても驚きました(笑)。
Funco:USのHip Hopを通してGrim Teamを知ったっていうのはとても面白いね(笑)。実際のところ、クルーの中でも3分の1くらいのメンツは全く関係がなかったんだよね。僕たちも当時QueensのHip Hopが好きだったし、Prodigy やNoreagaがGrim Teamをレップしてくれる姿を見るのは嬉しかったな。
Grim Teamは96年にParisでChazeが彼の周囲にいたメンツから、彼が考えるベストなメンバーをGrim Teamの旗の下に集めたところからスタートしたんだ。様々な異なるスキルを持ったメンバーでクルーは構成されていて、Graffitiは勿論のこと、それだけではなく、音楽や写真、グラフィックデザインなど皆が異なる表現にも取り組んでいたよ。けど、Grim TeamはGraffitiのクルーとしてスタートし、Graffitiというカルチャーにその身を捧げてきた。それは2022年になった今もなおだね。90年代の頃のように、今でもChazeのペイントした車が定期的に街を走っているのを見ることが出来るよ。

― 現在のパリのGraffitiのシーンについてどう思いますか?
Funco:正直なところ、そこは余り気にしてません。僕はそこにはもういないし、しばらくの間シーンから距離を取っているんだ。
それは、僕にとっての進化の一部なのかもしれない。Graffitiというムーブメントそのものとは関係が無いし、単に”グラフィティーライター”というレッテルを貼られるのも今は少し違和感があるかな。
僕は今でもスタイルを追求することや、他のグラフィティーライターが芸術的な意味でどのようなことをやっているかには興味があるし、Graffitiの世界の人たちとも勿論会うんだけどね。
僕にはシーンに対する公平な意見は持てないな。とても良いグラフィティーもあるし、同じような退屈なものもある。でもそれは、最近ではどの街でも同じだと思うけど。
Parisはスタイルという点に置いては、かつてのような”big place”ではないのかもしれないね。ただの僕個人の意見だし、隣の芝は青く見えるってことかもしれないけどね。

― 最後に、Graffitiの最も魅力的なところって何ですか?
Funco:さっきも言ったように、僕はもうGraffitiをしてるフリをするのは止めたんだ。僕は今、”ペインティング”について、シンプルかつ正確に言えば、Graffitiから影響を受けた影響を受けたペインティングについて話す、考えることが好きなんだ。だから、僕がGraffitiの魅力として語れるものは、自由に何の制約もなく、自分の好きなように出来るっていうことかな。それはとんでもなくアウトローなものだよね。世界が日に日にルールで縛られていく中では、ある種とても贅沢な行為と言えるかもしれない。
今僕が自分の観点から話すとするなら、Graffitiにおいて最も魅力的な要素っていうのは、進化やクリエイティビティーを追求することに終わりがないっていうことかな。

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